DRMの存在意義

DRMはユーザーからするとメディアの使い方に制限が出てきてしまうためにほとんどの人がDRMの存在に対して否定的な意識を持っているといっても良いでしょう。

例えば、iTunesで購入した音楽を他のプレーヤーで楽しもうと思ったらDRMによって「iTunes以外のプレーヤーでは再生することが出来なかった」とった話は良く耳にします。
いくらDRMはデジタルコンテンツを守るためのルールだからといっても、これまでのように楽しくコンテンツと触れ合いたいと思っている人からすれば邪魔で不便なもの、というイメージしかありません。

また、中にはDRMのおかげでそのコンテンツから離れることを危惧する声も耳にします。
例えば地上デジタル放送やCS放送などはDRMが設定されていて、良く理解していない人からすれば「これまでは普通に録画することができていたのに良く分からなくなった。もうテレビは見なくてもインターネットの動画があれば十分楽しい」といった気持ちになったという声も多いものです。
若者のテレビ離れを加速させたいくつかの原因のひとつにDRMがあるという見解もあるほど。だからこそ日本でもDRM削除ソフトが販売されているのでしょう。

このようにDRMはユーザーからすればネガティブな印象をもたれがちなのですが、実際にデジタルコンテンツで利益を出している会社やクリエイターからするとかなり助けられている部分があるというのも事実なんです。

代表的なもので言えば、映画やアニメ、ドラマがこれに該当します。
いわゆる映像コンテンツです。
インターネットの普及によって誰でも気軽に動画サイトなどを楽しむことができるようになりました。
その反面で、普通なら映画館やレンタルショップでお金を払わないと見ることができない映画をインターネットにアップして、みんながそれを無料で見ることができるようになったせいで利益が生まれなくなった、というケースは一時期本当に大きな問題になっていました。
テレビもアニメも同様です。
また、意外に思う人も多いかもしれませんが漫画だって同じようにネットに出回っていた時期があり、DRMの重要性が再確認された、という面もあります。

クリエイターや会社はこれらの利益があって初めてものづくりができるわけですので、権利を守るためにはDRMが必要であるのも頷けます。